キャプシュル

ボトルの開口部や栓に被せてある物。キャップシール、フォイル。密封によるボトルの内容物の保証、装飾及びラベルの役割(事項表記)、改竄かいざんや栓浮き、また瓶の縁欠けやコルクの汚染を防止するもの。曾ては鼠がコルクを齧る事からも守った。以前は鉛製のものが最も良いとされていたが、1991~93年に起こったキャプシュル問題(鉛と錫から造られた物はワインの酸が付くと緑青ろくしょう〈青錆〉と共に嫌な味も出る。微量のため体に害が出る事は無いが、口ぎりぎりで切るのは良くないなどの意見も)から、現在はアルミとの合金も多く問題は解消された。PETの合成樹脂系もある。何れにせよ、衛生管理の面では常に切り口を綺麗に拭き取るに越した事は無い。

因みに発泡ワインの針金のケージは「ミュズレ」と呼ばれ、1840年代にアドルフ・ジャクソンが特許を取得した物。