嗅覚

人間が下等動物だった太古から有る原始的な感覚(鼠の性行為は 匂い に反応して起こる)。人間の嗅覚は猫の5分の1、犬は人より100万倍の嗅覚力が有ると言われている。犬は二卵性双生児の二人が着た服の匂いまで嗅ぎ分ける。鼻腔内の骨の構造が人より複雑な為、匂いを感じる嗅粘膜の面積が広い(人は約4㎠程)。犬にとっては嗅覚の世界は人の視覚世界と同じくらい鮮やかで重要(散歩を見れば一目瞭然)。また人間が混合した匂いを識別出来るのはせいぜい4種類(エタノールの様な単一分子でも、煙の様な複雑な分子でも)という。一方で、確かに犬の嗅覚は優れているが、何の香りか考える能力は人間には及ばない。機械も一つ一つの果物の成分分類は可能でも(人は約1万種類識別可能)、成熟度合いまでは判断出来ない。