アロマ

ギリシア語αρωμα「香辛料」→フランス語arôme「芳香(食物)」(parfumは食物以外、アイスクリームは例外)。元々は1990年にフランス調香師協会が7つの香調に分類(シトラス、フローラル、フゼア、シプレー、ウッディ、アンバー、レザー)した事から始まる。ワインにおいては次の様に分類される。

第1アロマ:葡萄品種由来の香り。主に果実、植物、スパイス、鉱物など自然界に存在する香り。これが強いと アロマティック と表現する。逆に弱いとニュートラルと言う(シャルドネ、ミュスカデ等)。

第2アロマ:発酵由来の香り。JSAでは、主にアルコール発酵によるエステル(キャンディ、吟醸 香:高い精米歩合と低温発酵による、カプロン酸エチルのリンゴや酢酸イソアミルのバナナやメロン香)、マセラシオン・カルボニック(代表例が、ボージョレ・ヌーヴォーのバナナ香)やMLF(杏仁豆腐やカスタードクリーム等)による化学的な香りとされる。一方WSETでは、酵母(パン系)、MLF(乳製品系)、(ヴァニラやクローヴ、ロースト香など)とされる。樽発酵の観点及び明瞭さから当サイトではWSETを採用する。(JSAでは樽熟成の観点から樽香は第3アロマに分類される)

第3アロマ:熟成由来の香り。花束の様に多様な事から「ブーケ」とも。動物系、土系、カラメル系など。熟成するほど第1アロマが減少し、第3アロマ主体となる。

参考:WSET_Systematic_approac_to_tasting_Level3_japanese